昨日、瑞穂市の朝日大学歯学部付属病院へ今年初めての歯科検診に行って来ました。

今回は「保存科」と「口腔外科」の2ヶ所を受診しました。

保存科では、虫歯になっていないか、歯垢や歯石が付いていないかの検査と歯茎の状態を診て頂きました。

何度も投稿していますが、頭頚部の放射線治療を受けた大半の患者さんは、唾液腺がダメージを受け、口内の洗浄作用もある唾液の出が悪くなって”虫歯”になり易い事です。

その為に定期的に歯科検診を行なって口内のケアーが欠かせません。

又、今回担当医からあらためて説明された事は、虫歯が酷くなって歯を抜かなくてはならない状況になった場合、歯を抜く事が出来ない事です。

理由は放射線治療の副作用で、顎の骨が壊死(腐ってしまう)している状態なので、歯を抜く際に歯根周囲の骨が一緒に取れてしまう危険性がある事です。

そうなりますと、壊死した細胞は再生能力が有りませんから、取れた骨の再生が出来なくなるそうです。

こうならないように日頃から口内を清潔に保つ事が重要になります。

保存科を受診した後「口腔外科」へ行きました。

口腔外科では以前にも記載しましたように、”親不知”の周辺が化膿してそこから膿が出てきていますので、患部を洗浄をして頂くことです。

根本的な治療は”親不知”を抜く事ですが、前述の理由で抜く事ができず、現状では患部の洗浄しか治療方法が無い事です。(現状では痛み等自覚症状が無いので助かっていますが)

この先もこのような症状が続くそうで、今より悪化しないように洗浄処置を続けて行く必要があります。

先生が懸念されていますのは、今後肺とか胃・心臓等や骨折で手術をするような事になった場合、この”膿”が血管を通って手術部位に飛んで”感染症”を起こし、術後の経過に悪影響を及ぼす確立が高いそうです。

一本の歯が「命取り」になる事がありますので、今後も口内のケアーを欠かす事が出来ません。