TOTO社製食器洗い乾燥機 「EUD350」 ”Wash UP ECO”の愛称で、発売された時には、コンパクトな設計で、大量の食器が洗浄から乾燥まで行なえるとのふれこみで、主婦層に人気がありました。
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2004年製のこの商品、我が家でも妻が当時は仕事をしていましたので、家事を少しでも手間を掛けないですめばと購入してから既に14年が経過しました。

TOTOでは現在卓上型の食器洗い乾燥機は生産しておらず、部品保有期間を過ぎていることから、修理対象外となっています。

故障の症状は、電源を入れ、各設定を終えてからスタートボタンを押すと、「ピピピッ」と警告音がなって、動作しません。

取扱説明書のQ&Aを見ましても、対処方法として「扉を閉めなおして下さい」と記載してあるのみで、「これで改善しない場合修理依頼をして下さい」と書かれていました。

そこでWebで検索しましたところ、次のブログが参考になりました。

ダメもとで早速作業に取り掛かりました。

1.電源コンセントからプラグを抜く。
2.給湯バルブを締める。
3.ドレン(底面の中心から右寄りのところにゴム栓があります)から器内の水を抜く。

そして機器の分解作業に取り掛かります。

・前面のビスの取り外し(画像の赤丸印)
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この作業でのポイントは、上扉と下扉の爪が入る部分の下のネジは外しません。(⇒の刻印のある方のみ外します)

・背面のビスの取り外し(赤丸印)
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ビスを外しますと背面の鉄板を外すことができます。
左右の一番下に側板を止めてあるビスが有りますので、これも外し、右下のアース線をを止めてあるビスも外します。

・水量タンクの取り外し
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側板を取外しますと、正面から見て右側に樹脂製の水量タンクが見えます。
水量タンクの右端に黄色のリード線がビスで留められていますので、これを外します。
(片方に取り付けの際間違わないようにするため、どちらかにマジック等で印を付けておいてください)

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本体を次に90度回転させて寝かせます。
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そうしますと底部が画像のようになります。
黄色の丸印がドレン抜き用ゴム栓です。 赤丸印のビスを取外します。

続いて給湯ホースを外します。
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これは手では廻せませんので、ウォーターポンププライヤーのような道具を使って外します。
次に底部を手前に引きますと水量タンク全体が見えて、下部のビスが見えるようになります。

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赤丸印のビスを外します。(のビスは底部を引かないと見えません)
(画像の水量タンクは洗浄後の画像です)

・水量タンクの洗浄
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洗浄後の水量タンクです。 購入して14年が経過していましたが、使用時に酷い汚れの食器は下洗いをしてからセットしたり、夫婦2人の生活になりましてからは、孫達が来た時以外は使用する機会が無かったので、思っていた程汚れていませんでした。
乾燥後元の位置に取り付けます。

・リレースイッチの点検
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上扉の左右2ヶ所と下扉の左右2ヶ所、計4ヶ所のリレースイッチを外して、それぞれ30から50回程カチカチと押して、内部の接触部分に付いていると思われる酸化皮膜を落とします。

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これで多分スイッチ部分の接触不良が直ったと考え、「扉を閉めなおして下さい」の症状は無くなると信じて、元の状態に組み付けます。

完全に元の状態に戻して試運転を行ったところ、見事に正常に動作し、1時間程の作業で使用出来るようになりました。

妻は拍手喝采。 私の”株”は又上がりそうです。

【追加】
KUREの「コンタクトスプレー」(接点復活剤)をマイクロスイッチの赤い部分の隙間から吹き付けて、10回ほどカチカチと押しますと更に効果が上がり、酸化被膜が付きにくくなりますので、効果が継続します。
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