気まぐれkimokuの癌(上咽頭癌)闘病記

癌(上咽頭)との闘病後日常生活を取り戻し                                        趣味や近郊探訪、小旅行、スポーツ観戦、グルメ等、日々の出来事を気の向くまま記事を書いています。

カテゴリ:◉闘病記 上咽頭癌 > 抗がん剤と放射線治療の副作用

『上咽頭癌』で2013年9月から4ヶ月間入院生活を続け、その間抗がん剤と放射線による併用治療を行いました。

治療のお陰で命拾いをして今日現在まで生きていますが、代償として副作用が現在も続いています。

私が治療で使用しました抗がん剤は「5-FU」と「シスプラチン」の2種類です。

そこでこの2種類の抗がん剤の副作用について少し調べてみました。

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【5-FU】です

5-FUは協和発酵工業の商品名で、フルオロウラシルと言う種類の代謝拮抗剤です。

適応する癌としましては、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、肝臓がん、膵臓がん、卵巣がん、頭頚部がん、肺がん等に用いられます。

投与方法としては、急速静注と24時間以上かけてゆっくり投与する点滴静注があり、私の場合は点滴静注で行ないました。

一般的な副作用としては骨髄抑制が挙げられ、投与後は白血球数が急速に減少していきます。

個人差もありますが、様々な消化器障害、めまい、しびれ、倦怠感の他脱毛、色素沈着、発疹や発熱等があげられます。

点滴静注の場合は手のひらや足裏に皮疹や角化が起きたり、下痢、口や鼻等の粘膜刺激症状などがあり、私も酷い下痢症状と倦怠感を経験し、3回目の治療では無気力状態になった他、左足親指の爪が剥がれてしまいました。

これらの副作用は治療の回数を重ねる毎に強まっていき、副作用からの回復のため1週間から3週間休薬期間を置きますが、大半の患者さんは6ヶ月以上継続することは困難とされています。

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【シスプラチン】です。

プラチナ製剤の抗がん剤です。

適応するがんとしましては、肺がん、膀胱がん、前立腺がん、卵巣がん、食道がん、胃がん、子宮頸がん、悪性リンパ腫など、さまざまながんに、多くの場合は併用で使われます。

又、上咽頭がんのように切除不能な臓器がんの治療薬として用いられます。

この抗がん剤は、高い腫瘍収縮効果を持つものの、激しい副作用があるのが特徴です。もっとも深刻なものは腎不全などの腎臓機能の障害で、投与上の大きな問題とされています。

副作用のうち、90パーセント以上という高確率で見られるのが、吐き気や嘔吐です。

他の抗がん剤と比べ強く現れるため投与前には、制吐剤が使われています。

私も吐き気や嘔吐で悩まされました。

他には、一時的な脱毛が見られるほか、末梢神経障害や難聴などの副作用も特徴的です。

このような副作用については担当の薬剤師から治療前に詳しく説明されますが、治療が始まりますと徐々に実感するようになります。
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担当の薬剤師から投薬の種類とスケジュール、副作用について説明されます。
このスケジュールが間を空けて3回繰り返えされました。(3クール)

そして退院後3年目を迎えた現在も続く抗がん剤による副作用。
・左足親指の痺れ(末梢神経障害)
・右耳の難聴
・両足のふくらはぎから下部分の冷感。
・軽度のふらつき

この他にも放射線治療による副作用が現在も続いています。
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*** 放射線治療による副作用 ***
 
2月10日にMRIの検査があり、以前から気掛かりな事がありましたので、検査終了後、放射線治療室に立ち寄りました。
 
気掛かりな事とは、3週間ほど前から声がかすれたり、両顎の下側がなんとなく腫れぼったく、むくんできて、おたふく風邪に掛かったような感じでしたので家族も心配しており、特に診察の予約をしていませんでしたが、入院中にお世話になりました放射線治療の先生を訪ねました。
 
放射線治療室の受付に行きますと患者さんが誰もいなくて、ちょうど時間の空いている時でしたので、直ぐに先生とお話をする事が出来ました。
 
先生の説明では、MRIの検査結果を診ないと正確な診断は出来ませんが、おそらくは放射線治療の副作用で、顎・頸周りのリンパの流れが悪くなっているのが原因と思われるとの事で、あと2ヶ月から3ヶ月位でむくみは治まってくるそうです。
 
しかし、味覚障害といい、唾液腺障害といい、放射線による副作用は治療終了後数ヶ月経ってから現れたり、障害期間が長く続く事をあらためて身をもってしらされました。
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===癌治療に伴う各副作用について===
 
放射線療法による副作用
 
自覚症状としては下記のような症状が現れます。血液検査による数値的な変化は抗がん剤のようにはっきりと現れませんので、放射線治療における数値的な変化はマイルドです。 しかし、副作用はいつまでも続きます。
 
a)放射線宿酔
  放射線治療は2回に分けて治療が行われました。
  一回目は鎖骨から頚部と上咽頭部に分けて照射を受け、それぞれ40グレーの放射
  線量を受けました。
  二回目は上咽頭部のみの照射となり、30グレーの放射線量を受けました。
  一回目、二回目共2日目位から船酔いのような気分になり、時々真っ直ぐに歩く事
  が出来なくなりますが、1週間程経ちますと除々に薄れていきます。
 
b)喉の痛み、飲み込み
  治療中この痛みに一番悩まされました。
  一回目の治療で12~13日を過ぎた頃から喉が赤くなり、食べ物が喉を通る時
  に痛みを感じるようになり、赤色から白色に変色して腫れるようになりまし
  た。
  そうなると食物は当然の事、錠剤を飲む事さえ痛みで出来なくなります。
  一時痛み止め(ロキソニン)を食事前に飲みましたが効果なく、口内を麻痺
  させるうがい薬も調剤されましたが、効き目が無くそれまでエンジョイゼ
  リー(ゼリー状の補助食品)を食事の替わりにしていましたが、これも喉が
  痛くて通らず、エンシュアーH(栄養補助飲料)のみとなりました。
  その後2回目の抗がん剤治療で間が10日程空いたのと、二回目の放射線治療
  は上咽頭患部のみの照射(ピンスポット照射)になった為、喉の痛みは徐々
  に薄れていきました。
 
c)口内炎
  抗がん剤よりもむしろ放射線治療による副作用が強いと思いますが、私は放
  射線室から戻ってきてからアイスノンで照射部を冷やしたり、粘膜を保護す
  るアルロイドプロマックを口の中に含んでいました為か、抗がん剤と同様口
  内炎は出来ませんでした。
  しかし、口内上部の薄皮がめくれ、一週間程口内がヒリヒリとしてお湯や水
  を飲む時に痛みで悩まされました。
  同室の方は口内炎が酷く、食事のときは看護師さん立会いの下、モルヒネを
  使用していましたが、改善されず、途中で放射線治療を中断されました。
 
d)便秘・下痢
  抗がん剤治療の際便秘気味のため、便を柔らかくする薬と腸の動きを活発に
  する薬を飲んでいましたが放射線治療が始まって2日目(一、二回目共)に
  激しい下痢に襲われました。
  3日目以降前述の薬の服用を放射線治療期間中は止めました。
 
e)口渇・味覚障害
  一回目の放射線治療を開始してから13日か14日目頃から何を食べても塩味し
  かしなくなり、水や牛乳まで塩味がするように感じる。
  一回目の治療が終了する頃には、唾液が出なくなり、食べ物が歯や歯茎、上
  顎等にくっついて水を飲みながらの食事となる。
  少し長く話をしていると口内が渇き、舌が上顎にくっつくような感じがして
  上手く話ができず常にお茶や水を手元において置く必要があります。
  退院する頃には”塩味”の症状は軽くなりましたが、その後は食物の味の違い
  が全く分かりません。
  この症状は退院してから現在も続いており、せっかく妻が手を掛けて作った
  料理も味の違いが分からないので、”美味しい”とは言えず辛い日々が続いて
  います。
  放射線治療担当の先生の説明では、個人差がありますが、味の感覚が戻るに
  は3ヶ月から半年くらい、唾液が普通に出るようになるには2年から5年位掛
  かり、たまに元に戻らないケースもあるようです。
  従って、口内ケアー(歯磨き、うがい等)を十分行わないと”虫歯”になり易
  いそうです。
 
f)皮膚炎
  放射線照射部分が日焼けのように赤くなり、その内薄黒くなってきます。
  私も放射線室から戻ってきてから照射部分をアイスノンで冷やしていました
  が、酷くはなりませんでしたが、やはり症状が現れました。
  照射部分はその内つるつるになり、ヒゲが全く生えなくなりました。


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===癌治療に伴う各副作用について===
 
 
本文中の所々で副作用に付きまして記載していますが、あらためて副作用に付きましてまとめてみました。

化学療法(抗がん剤)による副作用
 
<自覚症状>
a)食欲不振・吐き気
  一回目の点滴時には2日目より食欲が低下し、3日目には激しい嘔吐に見舞わ
  れました。
  二回目、三回目の治療時には吐き気止めの薬を替えた事により嘔吐はありま
  せんでしたが、食事の際、時折吐き気を感じる事がありました。
 
b)口内炎
  口内ケアーをしっかりと行っていた為でしょうか、幸運にも私の場合は口内
  炎にはなりませんでした。
  むしろ、放射線治療による影響が大と思います。
 
c)便秘・下痢
  抗がん剤治療中は”便秘ぎみ”でしたので、便を柔らかくする薬や腸の働きを
  助ける薬を服用しました。
 
d)嚥下時の違和感、嚥下痛
  抗がん剤による食事時の喉を通る違和感や痛みは無かったように思います。
 
e)手足のしびれ
  点滴中には感じなかったのですが、抗がん剤治療が終了して10日程してから
  手指の振るえを感じるようになり、字が思うように書く事が出来なくなりま
  した。 現在も少し症状が残っています。
 
f)腎機能低下
  機能が低下しますと、顔や手足の”むくみ”排尿が少ない、出ない等の症状が
  現れるようですが私の場合はやや低下傾向にあったものの、お陰さまでむく
  みや尿が出ない等ありませんでした。
 
g)脱毛
  抗がん剤の種類にもよるのでしょうか、私は多少の脱毛で留まりました。
  女性の場合、乳がんなどの抗がん剤ではそっくり抜けてしまうようで精神的
  にダメージを受ける副作用。
  放射線室の待合室で頭に帽子などかぶっている人を時々見受けました。
 
h)筋力低下・筋肉痛
  抗がん剤や放射線治療の複合作用で、治療を始めて2ヶ月を過ぎた頃から倦
  怠感が強くなり一時的に無気力な状態になって、ベッドから起き上がるのも
  嫌になる状態が続き、食事も病室で摂るようになってからは、放射線治療に
  放射線室に行く以外歩く事はなかった為か脚力が低下して、退院してからも
  1週間程は2階へ行くのに手摺に掴まらないと足が前に出ない時がありまし
  た。
 
<検査値>
  定期的に血液検査をして継続して治療が続けられるか医師が判断する材料に
  するそうです。
  私は血液検査の都度先生より結果表のコピーを頂いてノートに記録していま
  した。
 
a)血小板減少
  減少すると出血の際止血がし難くなるそうですが、私の場合は多少減少して
  も正常値の範囲内でした。
 
b)白血球減少
     先生が重要視するのはこの数値です。
  1回目の抗がん剤治療では減少したものの、正常値の範囲内に留まっていま
  したが、2回目の治療が終了してから正常値の下限値より低くなり、発熱を
  した事もあってか白血球を増やす皮下注射を3日間続けて受けましたが、そ
  の副作用で腰の周辺が疼痛で夜寝られず睡眠不足になりました。
  3回目の抗がん剤治療の際にも白血球数がなかなか正常値に戻らなかった
  為、皮下注射のお世話になりました。
  白血球数が減少すると自己免疫力が落ち、感染症に掛かりやすくなる為、病
  室から出る場合には必ずマスクを着用し、帰ってきたらうがいと薬用石鹸に
  よる手洗いを念入りに行うよう指示がありました。
 
c)赤血球減少
  赤血球も減少しましたが、正常値の下限値より低くなるような事はなく、何
  とか正常値の範囲内に留まる事ができましたが、下限値を下回るような事に
  なると”輸血”が必要になると先生から説明がありました。


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