私はアマチュア無線の移動運用には、2006年に購入しましたヤマハ発動機の発電機「EF-900is」を使用しています。 
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最近アマチュア無線家から”ノイズ対策”について相談を受けました。

Webで検索してみますと、ノイズ対策について色々掲載されていますが、効果が期待できないとか、効果が絶大とか色々掲載されています。

ノイズレベルは運用周波数によって強弱の感じ方は個人差がありますので、一概には論じる事は出来ませんが、私の場合は概ね効果があったと感じています。

はじめに、この発電機は他の発電機と違い”インバーター”方式の発電機です。

この発電機の特徴として、ヤマハ発動機のホームページには次のように説明しています。
 
(1) 小型軽量。
(2) エコノミーコントロールという負荷に合わせたエンジン出力制御により、低
  負荷時はエンジン回転数を低くし、燃費向上、騒音低減を実現。
(3) 商用電源と同等の良質な電気を供給。従来型の発電機では使用できなかった
  パソコン等の精密電気機器も使用可能。
(4) 50/60Hzの切替が可能。
 
※ただし一部のコンピューター内蔵品、マイコン制御機器、その他入力時の周波
  数変動、電圧変動率など規定がある機器を使用した時、コントローラー、イ
  グニッションコイル等により発せられる高周波ノイズによって、正常に動
  作しない場合
があります」これらの場合発電機と機器とのマッチングテスト
  等が必要となります。

そこで、ヤマハ発動機ではアマチュア無線用に別売品として「フィルターキット」が用意されています。(メーカーに問い合わせました処、現在は生産終了しておりメーカー在庫無しとの回答でした

では、このフィルターキットを何処に取り付けているのか説明させて頂きます。

①コントロールパネルを取り外す。
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画像(右下をクリックしますと拡大します)の赤い丸印のビス4本を取り外します。

ネジはタッピングビスになっていますので、取り付けの際は締め付けに注意が必要です。

締め付け過ぎると、”ネジバカ”になります。

②ノイズフィルターの取り付け位置
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黄色の矢印で示していますのがフィルターです。

ネジや両面テープ等で固定はしていません。

パネルを閉じる時には、配線に注意して収納します。

③後面パネルをとりはずす
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後面パネルを取り外すには前面パネルから画像の6ヶ所のネジを外します。

上3本と下3本の形状が違いますので注意が必要です。

続いて頭側と排気側パネルのネジを取り外します。

④ワイヤーとレリーズの取り外し
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後面パネルを取り外しました。

上側の赤い丸印のチョーク用のワイヤーを外します。

下側の燃料ON/OFF切替コックのレリーズを外します。(外す前に切替スイッチがどちら側になっているか確認しておく必要があります)

⑤前面パネルの取り外し
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後面パネルと同様下の3本のネジを外し、次にリコイルスターターハンドルの下にあるタッピングビスを外し、ハンドルを穴に通しながらパネルをゆっくりと手前に引きます。

画像のように前面パネルが外れました。

配線を切断したり、傷つけないように注意して下さい。

⑥高圧コードとアース線
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前面側にイグニッションコイルの高圧コードにアルミ箔が巻き付けてある(赤い線で囲っている部分)状態ととアース線(黄色の矢印)が見えます。 

⑦アース線の取り付け位置
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アース線はクランプのスクリューパンヘッドと共締めしてあります。

実際の取り付け作業では、⑥の高圧コードにアルミ箔を巻き付ける作業を根元から巻くにはガソリンタンク、キャブレター、エアークリーナの他、エンジンカバー等を取り外さなくては出来ないため、少々知識が必要です。(それなりの工具が必要なのとキットに添付されています説明書では説明が不十分と思います)

ネジやナットを無くさない事と、使用されている部分を忘れないようにしないと組みつけの際に苦労します。

私の場合は一連の作業に約半日掛かりました。

販売店で取り付けて頂くと、キット代と工賃を含めて1万円近く掛かるのに納得しました。