気まぐれkimokuの癌(上咽頭癌)闘病記

癌(上咽頭)との闘病後日常生活を取り戻し                                        趣味や近郊探訪、小旅行、スポーツ観戦、グルメ等、日々の出来事を気の向くまま記事を書いています。

カテゴリ:◉闘病記 上咽頭癌 > 癌治療による後遺症

10月2日に定期検診の際、左耳の中耳に水が溜まっていた為聴力が低下していましたので、原因を取り除く為に左耳の「鼓膜切開術」を行い、中耳に溜まっていました水を抜き取りました。

今日はその後の経過について診察をして頂きました。

先生からその後耳の聞こえ方はどうですか?と尋ねられましたので、術後2,3日は良く聞こえていましたが、現在は術前とあまり変わらないような気がします、と応えました。

それで左耳の鼓膜を診て頂きました結果、鼓膜の色を見ますと水が溜まっているようです。
と言われました。

通常は水抜きをしますと直ぐに水が溜まるような事は無いそうですが、私の場合は小学生の頃に患った中耳炎が元で、水(分泌物)が出やすい状況になっている可能性があるそうです。

治療方法としては、都度鼓膜を切開して水を抜くか、以前のように鼓膜に「換気用チューブ」を挿入して、中耳に水が溜まらないようにする方法があります。

しかし、何度も鼓膜に穴を開けたり切開して良いものか疑問に思いお尋ねしますと、その心配は必要ないとの事。(傷が付いても直ぐに再生するそうです)

鼓膜の切開術やチューブの挿入術には費用も掛かりますし、現状では左耳が右耳に比べて聞こえにくいと言うだけで、特別日常生活には支障が有りませんので、しばらくこのまま様子を見る事にし、今回は切開術やチューブ挿入を見送る事にしました。

次は11月2日に頭頚部MRI検査と胸部CTの検査を受けます。
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 4月間の入院生活を終え、2014年1月15日に退院してから今日で3年が経過し4年目に入りした。

担当のM医師から以前説明を受けていた、再発・転移のリスクが高い3年間を今のところ無事過ごすことが出来ました。

この状態が続けばPET検査を受けることは無くなり、MRI検査やCT検査の回数も少なくなります。

しかし、放射線治療や抗がん剤治療による後遺症が現在も続いています。

 『味覚障害
   ・例えば退院後しばらく牛肉と豚肉の味の違いがまったく分かりませんで
    したが現在では分かるようになりました。
   ・一時期水、牛乳、食事など何を飲んだり食べたりしても”塩味”しか感じ
    ま
せんでしたが、現在では水や牛乳の違いも分かるようになり、味覚感
    覚は
70%程回復したように思います。
      しかし、胡椒の味は過敏に反応しますが、ワサビ、からし、生姜の辛味
    が
今でも感じられませんので、付けすぎて家族に注意されます。
    同じ香辛料なのに不思議です。

 『唾液腺障害
   ・顎下線、唾液腺に放射線治療によるダメージで「唾」が出にくい状態が
    
現在も続いており、長く話をしたり電話をしたりする際にはお茶や水を
    
手元に置いておく事が必要です。
   ・唾が出にくい状態なので、「虫歯」にならないよう口内のケアを怠らな
    
いようにしなくてはなりません。
    (虫歯になり歯を抜くような状態になったとき、放射線治療の影響で顎
    
の骨が壊死しているため、抜歯が出来ません)
  
 『顎間接の障害』 
    これも放射線治療による障害です。
    M医師の説明ではこの副作用は個人差があり、障害の出ないケースもあ
    
るとの事です。
    朝食は以前からパン食にしていますが、朝、口を大きく開けることが出
    
来ず、それまで”5枚切”のパンでしたが、退院後は薄めの”6枚切”にして
    
います。

 『左足指の麻痺
    抗がん剤治療によると思われる障害です。
    M医師の説明では、抗がん剤治療により末梢神経に麻痺(しびれ)が起
    
こるケースがありますが、通常体内から抗がん剤の成分が抜ければ収ま
    るそうですが、私の場合は現在も症状が残り、一時血液の流れを良くす
    る薬剤を服用していましたが、改善が診られず今は服用を止めました。
     
5年生存率が40%~50%のこの癌と今後も付き合っていくことになりますが、これからも健康管理には十分注意し、少しでも身体の異常や自覚症状が出ましたら、直ぐに担当医に診て頂く事にしていきます。


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 昨日、瑞穂市の朝日大学歯学部付属病院へ今年初めての歯科検診に行って来ました。

今回は「保存科」と「口腔外科」の2ヶ所を受診しました。

保存科では、虫歯になっていないか、歯垢や歯石が付いていないかの検査と歯茎の状態を診て頂きました。

何度も投稿していますが、頭頚部の放射線治療を受けた大半の患者さんは、唾液腺がダメージを受け、口内の洗浄作用もある唾液の出が悪くなって”虫歯”になり易い事です。

その為に定期的に歯科検診を行なって口内のケアーが欠かせません。

又、今回担当医からあらためて説明された事は、虫歯が酷くなって歯を抜かなくてはならない状況になった場合、歯を抜く事が出来ない事です。

理由は放射線治療の副作用で、顎の骨が壊死(腐ってしまう)している状態なので、歯を抜く際に歯根周囲の骨が一緒に取れてしまう危険性がある事です。

そうなりますと、壊死した細胞は再生能力が有りませんから、取れた骨の再生が出来なくなるそうです。

こうならないように日頃から口内を清潔に保つ事が重要になります。

保存科を受診した後「口腔外科」へ行きました。

口腔外科では以前にも記載しましたように、”親不知”の周辺が化膿してそこから膿が出てきていますので、患部を洗浄をして頂くことです。

根本的な治療は”親不知”を抜く事ですが、前述の理由で抜く事ができず、現状では患部の洗浄しか治療方法が無い事です。(現状では痛み等自覚症状が無いので助かっていますが)

この先もこのような症状が続くそうで、今より悪化しないように洗浄処置を続けて行く必要があります。

先生が懸念されていますのは、今後肺とか胃・心臓等や骨折で手術をするような事になった場合、この”膿”が血管を通って手術部位に飛んで”感染症”を起こし、術後の経過に悪影響を及ぼす確立が高いそうです。

一本の歯が「命取り」になる事がありますので、今後も口内のケアーを欠かす事が出来ません。
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 今日は自宅から車で20分程の瑞穂市の朝日大学歯学部付属病院に行って来ました。

上咽頭癌になる前から歯の治療で通院しています病院です。

上咽頭癌の治療を終えて退院後、3ヶ月毎に定期的に通院しています。

頭頚部の放射線治療の後遺症の一つに唾液腺のダメージがあり、唾液が出ない事による口内乾燥により”虫歯”の原因菌である細菌(ミュータンス菌)が繁殖しやすく、虫歯になりやすい状態になっています。

頭頚部の放射線治療を受けた患者さん共通の悩みで、虫歯が酷くなっても「抜歯」が出来ませんので、普段から虫歯にならないように歯のメンテナンスが必須になってきます。

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今回の検診では”虫歯”は見当たりませんでしたが、あらためて歯ブラシの使い方について説明を受けました。

プラーク(歯垢)が付きやすい場所をより丁寧に磨くよう指導を受けました。

上記の画像は歯磨き後使用しています「洗口液」です。
入院中の後半は口内の荒れが酷く歯磨きが出来ない状態でしたので、歯磨きの代用としてこの洗口液を使っていました。

この洗口液は”ノンアルコール”タイプなので刺激が少なく、入院当時他の物は刺激が強くて使えず、看護師さんの勧めで使うようになり、現在も使い続けています。
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一週間程前から右耳が塞がれたような感じで、会話が聞き取り辛くなっていましたので、昨日羽島市民病院の耳鼻咽喉科へ電話をしましたところ、明日(8日)に来るように言われました。

今日(8日)予約時間を9時15分に指定されましたので、総合受付で手続きを済ませ、耳鼻咽喉科の待合室で待つ事30分。

受付番号がディスプレーに表示されましたので、診察室に入りますといつものM医師が待機されていました。

昨日電話で話しました事を伝えますと、「中耳炎」を発症している可能性があるので検査をするように看護師さんに指示されていました。

聴覚検査室に入り、最初に右鼓膜の振動状態を検査したところ、正常時の波形が表示されませんでした。

その後両耳の聴力検査を行い、再びM医師の診察を受けます。

検査の結果、右中耳内に水が溜まっている可能性があります。とのこと。

これは、右側に癌病巣があった事と、左側に比べ放射線が多く照射されていたことも有り、副作用として中耳炎をおこしやすいとの事で、上咽頭癌に限らず、頭頚部の放射線治療を受けた方は、このような症状が起きやすいとのことでした。

治療としては、過去に行なったように、鼓膜を切開して水を抜き、その後様子を診て再度水が溜まるようであれば”換気チューブ”を挿入するといった方法を選択しました。

切開手術の為麻酔処理をされ、一度待合室に戻り10分程待機後、再び診察室に入り、鼓膜の切開と水の吸引をして頂きました。

結果、塞がれていたような感じが解消され、以前のように良く聞こえるようになりました。

その後、念のため内視鏡で癌病巣のあったところを検査しましたが、異常は見当たりませんでした。

1月5日に言われていましたMRI検査の時期が近くなったので、6月に検査を受けるように指示され、診察終了後MRI検査の予約と、血液検査を済ませ、帰宅しました。

今日は思いの他時間が掛かり、病院を出ましたのはお昼少し前でした。
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