気まぐれkimokuの癌(上咽頭癌)闘病記

癌(上咽頭)との闘病後日常生活を取り戻し                                        趣味や近郊探訪、小旅行、スポーツ観戦、グルメ等、日々の出来事を気の向くまま記事を書いています。

タグ:放射線治療

 2013年9月17日に『上咽頭がん』の治療のために、岐阜大学医学部付属病院に入院してから今日で10年と1日が経過しました。
入院は4ヶ月となり、この間「抗がん剤」と「放射線」による化学療法を行い、治療前に担当医の治療目的と治療方法に付いて説明された際に、上咽頭がんは稀ながんで患者データーが少なく確立された治療方法は無く、抗がん剤と放射線の併用治療で様子を見ながら進めていきます。
又、参考までに5年生存率は45%程と説明が有りました。

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それから5年目を無事に過ぎ、これで10年目も無事経過しましたが、未だに放射線治療と抗がん剤治療による「後遺症」があります。しかし、日常生活は普通に過ごせるようにまでになりました。
その後医療の発展は著しく、副作用の少ない抗がん剤が使用されたり、光免液療法など新しい治療方法が行われるようになって、患者の肉体的負担が軽くなったり、治療後の後遺症が少なくなったようです。
『がん』は日本人の2人に一人が罹患すると言われるようになり、治療方法が色々と研究されて生存率も年々高くなっています。
ですが、定期健康診断などを受けて「がん」の早期発見、早期治療を行えば決して恐ろしい病気にはならないと思います。


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 中日新聞 11月12日(木)朝刊記事より。
名古屋大学と八神製作所(名古屋市)との共同研究で、がん治療に有用な小型の中性子照射装置を開発したと発表されました。

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開発されましたのは放射線治療の一種『ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)』で使用される照射装置。

これまでの照射装置は大型で、照射部が壁に埋め込まれていることから、患者が照射部に合わせて向きを変える必要があり、患部に効率よく照射続けることが困難でしたが、装置を小型化することによって装置自体を動かすことが出来、患者が楽な姿勢で照射を受ける事で、負担が軽減されるそうです。

※記事をクリックしますと拡大されます。

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 4月間の入院生活を終え、2014年1月15日に退院してから今日で3年が経過し4年目に入りした。

担当のM医師から以前説明を受けていた、再発・転移のリスクが高い3年間を今のところ無事過ごすことが出来ました。

この状態が続けばPET検査を受けることは無くなり、MRI検査やCT検査の回数も少なくなります。

しかし、放射線治療や抗がん剤治療による後遺症が現在も続いています。

 『味覚障害
   ・例えば退院後しばらく牛肉と豚肉の味の違いがまったく分かりませんで
    したが現在では分かるようになりました。
   ・一時期水、牛乳、食事など何を飲んだり食べたりしても”塩味”しか感じ
    ま
せんでしたが、現在では水や牛乳の違いも分かるようになり、味覚感
    覚は
70%程回復したように思います。
      しかし、胡椒の味は過敏に反応しますが、ワサビ、からし、生姜の辛味
    が
今でも感じられませんので、付けすぎて家族に注意されます。
    同じ香辛料なのに不思議です。

 『唾液腺障害
   ・顎下線、唾液腺に放射線治療によるダメージで「唾」が出にくい状態が
    
現在も続いており、長く話をしたり電話をしたりする際にはお茶や水を
    
手元に置いておく事が必要です。
   ・唾が出にくい状態なので、「虫歯」にならないよう口内のケアを怠らな
    
いようにしなくてはなりません。
    (虫歯になり歯を抜くような状態になったとき、放射線治療の影響で顎
    
の骨が壊死しているため、抜歯が出来ません)
  
 『顎間接の障害』 
    これも放射線治療による障害です。
    M医師の説明ではこの副作用は個人差があり、障害の出ないケースもあ
    
るとの事です。
    朝食は以前からパン食にしていますが、朝、口を大きく開けることが出
    
来ず、それまで”5枚切”のパンでしたが、退院後は薄めの”6枚切”にして
    
います。

 『左足指の麻痺
    抗がん剤治療によると思われる障害です。
    M医師の説明では、抗がん剤治療により末梢神経に麻痺(しびれ)が起
    
こるケースがありますが、通常体内から抗がん剤の成分が抜ければ収ま
    るそうですが、私の場合は現在も症状が残り、一時血液の流れを良くす
    る薬剤を服用していましたが、改善が診られず今は服用を止めました。
     
5年生存率が40%~50%のこの癌と今後も付き合っていくことになりますが、これからも健康管理には十分注意し、少しでも身体の異常や自覚症状が出ましたら、直ぐに担当医に診て頂く事にしていきます。


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===癌治療に伴う各副作用について===
 
放射線療法による副作用
 
自覚症状としては下記のような症状が現れます。血液検査による数値的な変化は抗がん剤のようにはっきりと現れませんので、放射線治療における数値的な変化はマイルドです。 しかし、副作用はいつまでも続きます。
 
a)放射線宿酔
  放射線治療は2回に分けて治療が行われました。
  一回目は鎖骨から頚部と上咽頭部に分けて照射を受け、それぞれ40グレーの放射
  線量を受けました。
  二回目は上咽頭部のみの照射となり、30グレーの放射線量を受けました。
  一回目、二回目共2日目位から船酔いのような気分になり、時々真っ直ぐに歩く事
  が出来なくなりますが、1週間程経ちますと除々に薄れていきます。
 
b)喉の痛み、飲み込み
  治療中この痛みに一番悩まされました。
  一回目の治療で12~13日を過ぎた頃から喉が赤くなり、食べ物が喉を通る時
  に痛みを感じるようになり、赤色から白色に変色して腫れるようになりまし
  た。
  そうなると食物は当然の事、錠剤を飲む事さえ痛みで出来なくなります。
  一時痛み止め(ロキソニン)を食事前に飲みましたが効果なく、口内を麻痺
  させるうがい薬も調剤されましたが、効き目が無くそれまでエンジョイゼ
  リー(ゼリー状の補助食品)を食事の替わりにしていましたが、これも喉が
  痛くて通らず、エンシュアーH(栄養補助飲料)のみとなりました。
  その後2回目の抗がん剤治療で間が10日程空いたのと、二回目の放射線治療
  は上咽頭患部のみの照射(ピンスポット照射)になった為、喉の痛みは徐々
  に薄れていきました。
 
c)口内炎
  抗がん剤よりもむしろ放射線治療による副作用が強いと思いますが、私は放
  射線室から戻ってきてからアイスノンで照射部を冷やしたり、粘膜を保護す
  るアルロイドプロマックを口の中に含んでいました為か、抗がん剤と同様口
  内炎は出来ませんでした。
  しかし、口内上部の薄皮がめくれ、一週間程口内がヒリヒリとしてお湯や水
  を飲む時に痛みで悩まされました。
  同室の方は口内炎が酷く、食事のときは看護師さん立会いの下、モルヒネを
  使用していましたが、改善されず、途中で放射線治療を中断されました。
 
d)便秘・下痢
  抗がん剤治療の際便秘気味のため、便を柔らかくする薬と腸の動きを活発に
  する薬を飲んでいましたが放射線治療が始まって2日目(一、二回目共)に
  激しい下痢に襲われました。
  3日目以降前述の薬の服用を放射線治療期間中は止めました。
 
e)口渇・味覚障害
  一回目の放射線治療を開始してから13日か14日目頃から何を食べても塩味し
  かしなくなり、水や牛乳まで塩味がするように感じる。
  一回目の治療が終了する頃には、唾液が出なくなり、食べ物が歯や歯茎、上
  顎等にくっついて水を飲みながらの食事となる。
  少し長く話をしていると口内が渇き、舌が上顎にくっつくような感じがして
  上手く話ができず常にお茶や水を手元において置く必要があります。
  退院する頃には”塩味”の症状は軽くなりましたが、その後は食物の味の違い
  が全く分かりません。
  この症状は退院してから現在も続いており、せっかく妻が手を掛けて作った
  料理も味の違いが分からないので、”美味しい”とは言えず辛い日々が続いて
  います。
  放射線治療担当の先生の説明では、個人差がありますが、味の感覚が戻るに
  は3ヶ月から半年くらい、唾液が普通に出るようになるには2年から5年位掛
  かり、たまに元に戻らないケースもあるようです。
  従って、口内ケアー(歯磨き、うがい等)を十分行わないと”虫歯”になり易
  いそうです。
 
f)皮膚炎
  放射線照射部分が日焼けのように赤くなり、その内薄黒くなってきます。
  私も放射線室から戻ってきてから照射部分をアイスノンで冷やしていました
  が、酷くはなりませんでしたが、やはり症状が現れました。
  照射部分はその内つるつるになり、ヒゲが全く生えなくなりました。


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